激走800km!2006年、ドイツ・ワールドカップ・サッカー観戦記!エピソード1

a0129955_2216692.jpg

a0129955_2217261.jpg


上の写真がワタシのドイツでの武器でした。上がピカチューの被り物に中田のユニフォームにタオルと旗。下が国際免許とパスポートです。


--------------------------------------

はじめに、
.........もう4年が経とうとしてます。
2006年のワールドカップ........日本代表のサッカーの結果は、決して満足出来るものではありませんでした。結果もだが、何より内容が良くなかった。
しかし、優勝候補と言われたチームが満足な戦いが出来ないまま、一次リーグを去ることも、しばし起こるこの大会。
世界は厳しいのです。良くある事なのです。
来年、また『ワールド・カップ・サッカー・イヤー』がやってきます。

もし、南アフリカに観戦に行かれる方が、このブログを見て何かの参考になればと思い、長年あたためた、この観戦日記を記してみようと思う。
(現地で書き溜めたメモを参考に書いてます)

アラフォー世代のオッサン3人の珍道中、終わったときには何かを感じてくれたら、....そして「旅」の新しい楽しみを感じてくれたら....嬉しいですがね。


少々長いですが、それでは、はじめましょう。

-----------------------------

さて、オリンピックよりも予選の参加国が多いワールドカップサッカー。
ドイツで開催された4年前の大会にまさか現地に応援に行く事になるとは夢にも思いませんでした。



チケットが手に入るなんて思いもしなかったから...







--2006年--

長年サッカーやってると知り合いも多くなり、色々なツテも出来てくる。
今回、県のサッカー協会のゲンマさんが60名の名前をハガキに記し、日本サッカー協会のチケット抽選に応募してくれていた。(本人の知らない間に60名分送付していた。)
20名ほど抽選に当ったらしいが、準決勝が当たった方、三位決定戦が当たった方、様々だったそう。

ワタシ?見事にハズレでしたよ。

ところが、同じサッカーチームの従兄弟のヨシ兄から電話が!

ヨシ兄:「おい、俺とトシとマコさんが日本対ブラジル戦のチケットが当たったけど、二人は行かんだとー。
おまん、一緒に行かだー。あとオギに声かけてるから三人でなあ。
ほいで、行く場合、JTBのツアー付いて36万円だっつーだけん、もっと安くいけんか?チケットだけでもいいだとー」


(ほとんど無意識に二つ返事で)
ワタシ:「行く!飛行機なんか、なんとかなるら」 と返事をしていた。

以前に格安航空券でニューヨークへ行った経験から、『半額で行けんじゃん』と妙な自信が生まれてたから。
その位なら、なんとか金の工面もつくかな...と。

さっそくネットで調べてみる。直行便だと格安検索でも無理な金額が並ぶ!
『経由しかないな』

しかも、今回、同行するオギさん(ヨシ兄の会社の後輩で、同じサッカーチームの仲間)が6月24日、土曜日に友人の結婚式があるため土曜日の朝には成田に着きたいとの事。

『現地6月22日木曜日、夜九時がキックオフ!(夜九時?)...ちょっと厳しいかな?』



ちょっと話がそれるけど、ワタシには、やりたいことがあった。
『どうせ行くならレンタカーでヨーロッパを旅したい!』と。
それは『水曜どうでしょう』という旅番組に影響をされ、『なんだかわからないがきっと楽しくなるはず』というワタシの勝手な思いつきからだった。

そして、『ホテルってきっと満杯だから車が必要になる』ってことと、『ドイツは古城街道やロマンチック街道、メルヘン街道などドライブに最適な国で、そりゃあ魅力いっぱいで楽しくなるよ!』ってことを二人に吹き込んだ。

すると、単純にも、ヨシ兄は、すっとワタシの意見にのってきた。(さすが、同じ血!オギさんは優しいから断れない)



翌日、さっそく時間を決めて教習所へ三人で行く!



...時間にして30分くらい?国際免許をもらった。

「おい、おい、ちったあ向こうの交通ルールとか教えねえのかよ!」

と三人目を合わせたが、そんなことやる教習官もいないみたい。...ちょっと不安が走ったが、
その後のレンタカーの手配、航空券の手配、 『一泊だけはホテルに泊まりたい』というヨシ兄の要望を満たすためのホテルの手配に忙殺され、不安を感じることも無くなっていた。

(ニュースにでたけど、ホント、ホテルはどこも予約でいっぱいで...、空いてるのはバッカみたいに高いのばかり!!あのドタキャン騒ぎがあるまでは)

格闘のすえ、なんとか格安チケットに、格安のホテルを一泊分押さた。

そして、ヨシ兄、オギさん、ワタシのスケジュールはこうなったのでした。


6月20日朝11:00KLMで成田発→オランダ経由でその日の夜11:00(ドイツ時間)ドイツのフランクフルト空港に到着。(時間はかかるけど、その日に着くんだよね。ヨーロッパは)

→空港よりレンタカーでどこかで一泊→

翌日ケルンの近くのハースってところのホテルへ向かい一泊→

→次の日はホテルを出て夜九時までにドルトムントのスタジアムへ向かい、車を捨てて観戦!

日本の奇跡を拝んだあと、その日のうちに特急電車でフランクフルトへ真夜中に移動(大体、名古屋~東京くらいの移動距離!)→明朝5:00に空港でチェックインして、ドイツを去り→オランダ経由で24日朝に成田!


ってことに。


電車の時間もレンタカー借りる場所も良くわからないが、とにかく出発日を迎えた。 (普通は、ここは押えるポイントなんでしょうが)

会社には「国事のため休暇を願います」と休職願いを届けて。



出発日、日本代表は1分け1敗、完全に『崖っぷち』っていうか、少し落ちてる?状況だった。

でもテンションは高かった.....。

『俺らが行けば勝つ!』と誰もが思っていたから。



いよいよ飛行機に乗り込む。日付は変わらないが18時間は飛行機だ。喫煙組の我々は二コレットと禁煙パイポだけは忘れなかった。


ヨシ兄:「おい、こんなに狭いか?」
ワタシ:「KLMはいいって聞いてたけど、違うね~」
ヨシ兄:「おい、ビデオも見れねえぞ、いまどき付いてるら、普通」
オギさん:「まあ、格安っつうこんだね」

そんな不満もでましたが、ワタシはどこでも寝れてしまう体質のため、オランダまで特に苦もなく、ぐっすり寝た。
ヨシ兄もワタシと同じ血だ。酒飲んでぐっすり寝たらしい。
そしてオギさん。
神経質で酒も飲めないオギさんは眠れないし、水を頼めばソーダが出てきたり(ウォーターとソーダ、似てるかな?)、散々だったらしい。


オランダに到着。


久しぶりの大地だ。ここで4時間潰さなきゃならない。空港内のバーではテレビでワールドカップをやっている。さすがオランダ、タバコもOKだ!
クラクラしながら酒を飲み異国でサッカーTV観戦、

うん、悪くない。


本当にあっという間に出発時間になった。


酒が飲めないオギさんは

「アイスコーヒーが飲みたい」

と捜すが、 .........どこにもない。

しかたなく水を注文するが炭酸水が出てきてオランダでもやられっぱなし。気の毒だった。



時間になり、飛行機乗り場に行く。成田からの同じ飛行機であれだけいた日本のユニホームを着たサポーター達が一人もいない。

「おい、よっぽど安いんだな、この経由でこの時間のルートは。誰も日本人がいねえじゃんか」

ヨシ兄が苦笑いしながら呟く。



.....二時間後、ついにドイツについた。フランクフルトだ!


空港内でレンタカー屋を捜す、 .............散々迷ってようやくハーツ(レンタカー屋)についた。


金髪の受付嬢が丁寧に対応してくれる。


うん、悪くない。


あらかじめ日本でとったクーポンを見せ、契約し、いざ駐車場へ!



我々の車は『オペルのワゴン』だ。



ヨシ兄:「おい、新車みてーじゃんか、カッコイイじゃん。」
ワタシ:「マニュアルだけどね」
ヨシ兄:「何?どーいでオートマにしんかっただ!」
ワタシ:「オートマは予約でいっぱいだった」
ヨシ兄:「まあ、世界中からくるだからな。仕方ねえな。俺は運転しねーから、オマン等がしろ」
ワタシ:「じゃあ、俺が運転するね」

(皆さんの中にはオペルに乗った方や、他のドイツ車に乗った方がいるかもしれませんが、我々三人は一人も経験がありませんでした。そしてこの『オペル』は壁に向けて前進で駐車してありました。)

エンジンをかける


一同:「おお、いよいよ出発だね~!」


テンション上がりっぱなしだ。

ワタシ:「あれ?地図って買ったっけ?」

「....」

ヨシ兄:「ば~か、何で買わんだ!」
オギさん:「レンタカー屋でなんか、もらったじゃんね、あれ違うかな?」
ヨシ兄:「おお、これかあ、....ハハハ、何だこりゃあ?これ20万分の一だぞ!分かんねーって読めねーよ」
ワタシ:「とりあえず、行ってみるじゃん」
ヨシ兄:「おお、出ろ出ろ」
(...今ならどこへ?って感じだが、何故かなんも考えてなかったですね)



ブルン、ブルン....




ヨシ兄:「何やってるだ?」
ワタシ:「サイド(ブレーキ)がわかんない」
ヨシ兄:「フットじゃねえのか?」

ワタシ:「いや、アクセルとブレーキとクラッチしかないよ?」
ヨシ兄:「レバーがどっかにあるら?」

ワタシ:「どっこにも...」


ヨシ兄:「ハハハハ、おい、このゴッツイのがそうだわ、ほれ」
ワタシ、オギさん:「なんだか、飛行機みたいだね(笑)このレバーはさ」

ワタシ:「さあ、さあ、行くよー」



....前に進む車。




ヨシ兄:「馬鹿、何で前に進むだ!バックだバック!」
ワタシ:「なんでギアが入んねーのかな?これでバックだよね」

...前に進む車

ヨシ兄:「おい、ちょっと貸してみろ、クラッチ踏んでごらん、ほれどうだ」

...前に進む車。壁まであと数センチだ!これ以上はぶつかってしまう!?


ワタシ:「こりゃあ、ニュートラにして押すしかないよ」
ヨシ兄:「馬鹿野郎!、あんなに監視カメラもあるに、そんなこんしてりゃ、すぐ捕まるぞ」

オギさん:「まったく車も動かせんね」


ヨシ兄:「ん?このボタン何だ?おっ?入ったぞ!!」

ワタシ:「おお、やっと後ろに動いたね!!」
ヨシ兄:「おいおい、車を動かすのにこれじゃあ、この先やばいぞ」

一同、まだこのときは爆笑していた。
(*ドイツ車は安全のために、オートマみたくマニュアルもボタンを押さないとバックにギヤが入らない設定らしい)



オギさん:「ほいで、どこへ向かうですか?」
ヨシ兄:「とりあえず、どっか飯食いにいかだあ、そこで地図を見直そう」
ワタシ:「とにかく右側通行だね。なんかそろそろ出るよ」

一般道路に出るつもりだった我々。
しかし、そこは制限速度のない世界に有名な高速道路、『アウトバーン』への連絡通路であった。


-夜のアウトバーン-
ベンツやBMWやアウディやポルシェが150km~250kmオーバーでかっ飛んで行く!!
ギアチェンジにも戸惑ってる我々!!

今、駐車場を抜け、何にも知らずに『アウトバーン』に合流しようとしていた。

そして、漆黒の闇の中、この旅の『最大の危機』を迎えるのであった


...つづく
[PR]

by sekkeisitu | 2009-12-26 22:22 |